韓国・トラブル編

ソウルでは、ちょうど牛肉輸入反対のデモが巻き起こっていた。韓国はデモが盛んなお国柄。土曜のソウル駅では、牛の着ぐるみを着た人たちが踊っていたりして、ずいぶんのんびりとした雰囲気だなぁ、と思っていた。しかし!日曜の夕方に、景福宮を通って三清洞というおしゃれな道に行こうとしたら、大勢の警官隊たちが整列して、道路を封鎖しているではないか!100人くらいの警官隊が、景福宮の壁沿いにずらっと、何隊も何隊も待機している。気になることがあったらすぐに尋ねる韓国人のヨンちゃんが、なんと警官隊に直接アタック。「三清洞に行きたいんですが大丈夫ですか?」(※もちろん韓国語)そうしたら、「そっち側は大丈夫。デモは光化門方面だから」という、なんとも緊張感のない返事が返ってきた。何事もなく三清洞に向かい、警官隊がうろうろする中を優雅にお茶なんて飲んでしまった。
翌日新聞を見たら、夜8時ごろに市庁前でローソクを持った人たちによる大規模集会が行われていたらしい。警官隊はあれから2時間以上も出番がなかったのだなぁ。仕事とは言え、頭が下がる。警官隊を観察してみたが、ほとんどがうら若いオニーチャンだった。警官ではなくて、兵役中の大学生を動員したのかしら?と思うほど、あどけない顔と、細い身体をしていた。実態やいかに?