奈良出張

出張で奈良市へ行ってきた。奈良県内の同業者相手に講義をする機会を与えられたためだ。係長や同僚は今までに何度かそのような出張をしているが、私はいつも留守番だった(下っ端だから当然ですが)。今回は、いつも忠実に留守番をしている(!)私を不憫に思ったのか、係長が連れて行ってくださったようなものだ。
同業者相手に話をするのは何度かやっていて慣れていたはずだったのに、アウェーということでだいぶ緊張した。思えば、あがり性の私もだいぶたくましくなってきたものだ(※中学校のときのクラス礼拝―自分で説教を考え、進行するもの―が忘れられない。あまりに緊張してひどく声が震えたので)。そう言った意味で、いい経験になった…。
さて、奈良市と言えば、いま話題のところ。応対してくださった広報のご担当者曰く、「全国から3,000件もお叱りのメールや電話が来ましたわ」とのこと。大変そうであった。それでも心のこもった対応をしていただいた。ちょっとやりすぎなんじゃないかと思うほどで、他団体とはビジネスライクなお付き合いをすることにしている我々には、かなり違和感があった。
ところで、奈良市の庁舎では、「キャンベラの間」に通された。そこは、応接室兼会議室(ややゴージャス)で、装飾がすべて姉妹都市キャンベラのものなのだ。ほかに、「西安の間」「慶州の間」などもあるようだった。会議室に姉妹都市の名前を冠するとはなかなか洒落ている。しかも、各都市から贈られたものを適当にあしらっておくのではなく、装飾に活かしているところがすばらしい。姉妹都市も喜ぶだろう。ぜひまねしたいアイディアである。
翌日も仕事なので、早々に帰路についた。途中、京都の駅ビルで食べた「うどんすき」と、本日解禁のボジョレーヌーボーがおいしかったこと!(※もちろん業務時間外)日帰りながらも、なかなか充実した、楽しい出張となった。