やりたいこと

上との関連で、いい機会なので書いてみる。
私は、そのうち総務局人事課というところに行きたいと思っている。と言うのも、市長部局と企業局(交通・水道など)との正常な人事交流が行われないのは、人事課のせいだと私は思っており、企業局の立場でものごとを考えられるものの一人として、まじめにこの問題に取り組み、この状況を打開したいと考えているからである。
今年の定期異動で、私自身は交通局から市長部局へと異動したわけだが、このように交通局→市長部局のキップが渡されるのは、ごく限られた幸運な人だけだ。その中でも私は、昨年度アントレプレナーシップに参加しており、幸運にもその提案内容の事業化が認められ、部署ができるので異動しただけなので、「異動方法」としては正攻法ではなく、ほかの多くの先輩方や私よりもずっと市長部局に憧れがある同期に対して、実に後ろめたいところがある。
多くの人は、入庁して最初に交通局に配属されてから、交通局以外に異動することができないまま退職を迎える。交通局以外に異動希望を出しているのに、である。
これに対して市長部局の人たちはどうかと言うと、ひとつの部署に3,4年いて、ある程度仕事を全うし、その課の中でももっともキャリアが長い、ということになると、ほぼ確実に他局区に異動することができる。少し前までは、異動先の局区まで指定することができた。しかし、本人の希望通りでは、局区によって人材に偏りが生まれる。「○区は人気があるのでベテランばかり」「×区は人気がないので希望して行く人がおらず、仕方ないので新人ばかりを配属させる」ということが起こる。すると、○区は時代の流れにすっかり疎くなり、一方の×区は基本的な業務の遂行すら滞る、ということが起こり、これが問題になっていた。
今年からは、異動のシステムが若干変わり、「局区を指定しても、必ずしもそのとおりに異動できない」こととなった。我々は、言ってみればサラリーマン。それなのに、会社の命令に従ってどの場所へもどの部署へも行くという「覚悟」をしないまま、今日までのうのうとやってこれたことのほうが驚きだ。
システムが変わるということで、交通局の人間も、少なからず期待していたのだが、新たな異動希望調書を見て、皆一様に失望した。細かい話は省略するが、調書では、企業局の仕事をしたいかどうかを選べるようになっていたのだ。そんな欄に、誰がチェックを入れるだろうか。つまり、「強制異動もありえる(水道・交通を除く)」という構図が完全にできあがっていたのである。人事課の「改革」は、所詮こんなものだったのか。人事課は交通局の人間のことは何にも考えていないどころか、交通局の人間の「声」すらも全く届いていない、と確信した。
もちろん、この制度以外にも、今年の人事交流を阻む大きな要因があったことは確かだが、それでも、もう人任せにはしていられないな、と。自分が本丸・人事課に行ってみて実態を知りたいな、と考えているわけである。
とは言え、人事課がある総務局の局長は、交通出身だ。彼がそのポストにいてもなお、こんな状況のまま放置されているのだから、私一人が本丸に行っても負け犬がキャンキャンほえているだけになることは想像に難くない。
…それ以前に、犬を本丸に入れるのか?!