荒れた中学校

…と悪名高い中学校に行ってきた。
地域の方がたまに顔を出して見回りをしていると言うので、ご一緒させてもらうことにしたのだ。
集合時間は午前10時だった。授業中じゃないか、と思った私が甘かった。授業中にもかかわらず廊下でたむろしている生徒がたくさんいるではないか!ペットボトルのジュースを飲んだり、携帯をいじったり、飽きると教室に戻ったり、五分も経たないうちにまた出てきたり、保健室に行ったり、熱がなくてまた戻されてきたり。一言で言うと、落ち着きがない。
彼らは固定客というわけではなく、入れ替わり立ちかわり色んなのが出入りする。どうなってるんだ、この学校は?!
そのうち半分くらいは短ランにボンタン姿。何人かは刺繍入り。刺繍入り学ランには若干懐かしさを感じるものの、格好だけ見るとやはり恐い。しかし、顔はみんなかわいいのだ。眉毛を剃っていても、かわいい。そして、顔だけではなく、みんな「コンニチハ」を言うのだ。「誰?」とか「何してんの?」とか話しかけてくる。なんだ、みんないい子じゃん、というのが結論。
驚いたのは、地域の方が土曜日に企画しているバレーボール大会に、みんながこぞって参加するということ。しかも、嫌々ではなく、わりと楽しみにしているようなのだ。
コンピュータ室の前でうろうろしていた子がいた。とっつかまえて、「授業出ろ」と言う(もちろん地域の方が)と、「オレの席がねえんだもん」という返事。地域の方が「土曜日のバレーボールのときに遊んでやるから!」と言ったら、「まじ?絶対だよ」と言って嬉々としてコンピュータ室に入っていった。まつもと唖然。先生は地域の方に感謝していた。みんな、遊んでほしがってるのだそうだ…。