新人に応対マナー研修をホドコス

新採用職員22人に対して応対マナー研修の講師をする、というお役目が無事に終わった。講師は2人ペアで、一日みっちり行う。生徒の様子はどうかと言うと、さすがに入庁3日目なので寝る度胸のある人はいない。机も撤去して椅子だけのレイアウトなので、嫌でも講義を聴くしかない雰囲気。「質問は?」と言うと必ず手が挙がってがんがん質問してくる。この物怖じしない雰囲気は好きだなぁ。とてもやりやすいクラスだった。
講師をするには、自分が応対マナーを身につけているのは当然として、さらに違う能力が求められる。分かりやすい言葉で上手に説明したり、皆の参加意欲を引き立てたり、できる人とできない人を両方ケアしたり、そして決められたカリキュラムをきちんとこなさなければならなかったり。満足にできなかったところはいくつもあって、なんだか悔しい。
最後は、「マナーを身につけたカッコイイ職員になるのも、マナー知らずのダメオヤジになるのも、自分次第だからね!」と責任を本人たちに押し付けて帰ってきた。ふう。
それなりに緊張もしたし、一日中ほぼ立ちっぱなしで、どっと疲れてしまった。終わってから控え室で講師仲間でボーゼンとしていたところに、研修担当の課長がやってきて「皆さんはこれでマナー講師研修の初級が終わりました。おほほ。つきましては夏にマナー講師の中級研修が……。また来年も……。」なんて言い出したので一同ぐったり。泣きっ面に蜂。青菜に塩。安い労働力だと思ってコキ使いおって…。コンニャロ。「はまっこどうし」の一本くらい出してくれたっていいじゃないか。
ちなみに、今年は新人の研修クラスが20も存在する。私が入ったときは確か13,4クラスだったから、だいぶ採用が増えたわけだ。その分、講師も2人×20クラス=計40人必要なわけで、人手を確保しなければならない事情はよくわかるのだけれど…。
さて、今日の最大の楽しみは、終わってから講師同士で打ち上げをすること。今回、講師をするために一月に一日ずつ、計3日間の講師研修をしてきており、その仲間と駅前の安い居酒屋に繰り出した。塩をふられた青菜、生き返る。
こんな失敗をした、もー絶対こんな役回りはやだ、なんてはじめは言っていたが、話しているうちに、「もっとうまくできるようになるかも」「新人さんができるようになってくれてうれしかった」などと前向きな発言に。新人たちのマネをして携帯番号の赤外線送受信をやってみたり、同じ居酒屋に偶然いた「先輩講師」たちとも交流してしまったりして、何とも抜けづらい雰囲気に…。来年もやるのかな。だとしても、しばらく体と心を休めてから考えるとしよう。