消防音楽隊裏話

彼らは、消防局に所属し、消防士という肩書きだが、消防や救急の現場には出ない。ひたすら演奏をするのが仕事だ。好きな人にはたまらないだろうな、と思う。実際、皆さん活き活きとしていて日々楽しそうだ。
いまどき問題だなぁと思ったのが、正規職員が男性だけだということだ。女性もいることはいるが、全て5年契約の嘱託職員だというのだ。応募できるのは22歳まで。つまり、女性は27歳以下のみということだ。
音楽隊OB曰く「この仕事は華やかなように見えて、体力勝負だから、きつくてもたないんだ」というのが理由のようだ。
まつもと絶句。
ちなみに、彼女らは音楽隊の一員という以前に、カラーガード隊だ。カラーガード隊は若い方がいいというのは、まつもとも理解できるのだが、その後音楽隊の一員としてすら残れないというのがひっかかる。通常の演奏活動にすら体力が続かなくなったらそのときに引退すればいいわけで、体力だって個人差があるんだから、「体力の限界=27歳」と勝手に決められたくないだろうな、と思う。
27歳で嘱託を解かれた後、彼女らにはどんな未来が開かれているのだろうか…。「やりたいことやってお金もらえたんだからいいじゃん」という声も聞こえてきそうだし、さらに音楽隊廃止論にもつながってしまいそうなので、慎重に議論しなくてはならないとは思うが。
今日のステージのトリでは、今年で定年退職する指揮者が赤いちゃんちゃんこを着て、指揮棒を振っていた…。「音楽隊で定年を迎えられるのは男性だけ」というのは、労基法上、問題があるのではないか?納得がいかないぞー。